猛暑でも電気代を月2,000円節約!エアコンを我慢しない「夏の節約ワザ」7選
「暑くて目が覚め、エアコンをつけてホッ。でも翌朝、電気代のアプリを開くのが怖い……」。そんな夏の悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
とはいえ、猛暑日に冷房を我慢するのは禁物です。設定温度を無理に上げなくても、エアコンの使い方や部屋の環境を見直すことで、消費電力を抑えられる可能性があります。
この記事では、冷房関連の電気代が月約9,000円かかる家庭を例に、条件がそろえば月約2,000円に相当する削減効果も期待できる節電方法を紹介します。ただし、これは特定の実験結果を月額に単純換算した参考値であり、実際の節約額を保証するものではありません。住宅の断熱性や機種、使用時間、契約プラン、気象条件などによって効果は大きく異なります。
節約のコツは「エアコンの負担」を減らすこと
電気代を抑えようと、設定温度を上げて暑さを我慢していませんか。大切なのは、室内に入る熱を減らし、冷気を効率よく循環させることです。
ダイキン工業が京都市内のマンション2室で行った1日間の比較実験では、「窓の外の日よけ」「フィルター掃除」「室外機周辺の風通し改善」を実施した部屋は、実施しなかった部屋より消費電力量が21.8%少なくなりました。ただし、これは5月に室内外の温度差を夏相当に調整して行われた特定条件下の実験で、一般家庭の1か月の電気代が一律に21.8%下がることを示すものではありません。ダイキン工業の検証結果
仮に冷房関連の電気代9,000円が同じ割合で減った場合、計算上は約1,962円の削減になります。まずは「少ない電力でも、しっかり冷える環境」をつくりましょう。
エアコンの使い方を変える節約ワザ3選
1.フィルターは月1~2回を目安に掃除する
ホコリで目詰まりしたフィルターは、エアコンに余計な負担をかけます。通常は掃除機でホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は取扱説明書に従って水洗いなどを行いましょう。
資源エネルギー庁の試算では、フィルターが目詰まりした2.2kWのエアコンと、月1~2回清掃した場合を比較すると、年間31.95kWh、電気料金にして約990円の節約になります。この金額は冷房期間だけではなく、年間を通じた一定条件での試算です。資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」
なお、メーカーによっては2週間に1回程度の手入れを推奨しています。自動お掃除機能の有無も含め、使用中の機種の取扱説明書を確認してください。
2.風量は「弱」より「自動」にする
節約のつもりで最初から弱風にすると、部屋が設定温度に達するまでに時間がかかり、かえって消費電力量が増える場合があります。
「自動運転」や風量の「自動」を選ぶと、運転開始時は強めの風で室温を下げ、設定温度に近づくと風量を抑えるよう機器が調整します。機種によって制御方法は異なりますが、基本的にはエアコンに任せるのが効率的です。
3.短時間の外出では切りすぎない
エアコンは、暑くなった部屋を設定温度まで冷やすときに多くの電力を使います。そのため、日中の短時間の外出では、切らずに運転を続けたほうが消費電力量を抑えられる場合があります。
ダイキン工業が夏の日中に行った実験では、外出時間が約35分までなら、つけたままのほうが安くなるという結果が出ています。一方、夜間の目安は約18分まででした。これは特定の住宅、機種、気温などによる実験結果であり、すべての家庭に当てはまる基準ではありません。ダイキン工業「つけっぱなしとこまめな入り切りの比較」
長時間留守にするときは、停止したほうが消費電力量を抑えられるのが一般的です。外気温、日当たり、断熱性などに応じて使い分けましょう。
部屋に熱をためない節約ワザ4選
4.帰宅したら、まず熱気を逃がす
帰宅時に室内が外より暑い場合は、冷房を入れる前に窓を開けて熱気を逃がしましょう。1か所だけでなく、できれば離れた位置にある2か所の窓を開けると、空気の通り道ができます。
換気する時間は、部屋の広さや風の有無によって異なります。室内の熱気が抜けたら窓を閉め、冷房を運転しましょう。外のほうが暑い場合や、窓を開けると高温多湿の空気が大量に入る場合は、無理に換気せず、すぐに冷房を使ってください。
5.カーテンは日差しが入る前に閉める
室温が上がってからカーテンを閉めても、すでに日射熱が室内に入り込んでいます。遮光カーテンやすだれ、外付けシェードなどを使い、日差しが入る前から遮りましょう。
特に効果的なのは、窓の外側で日射を遮ることです。熱が窓ガラスに届く前に防ぐことで、室温の上昇を抑えやすくなります。ただし、外付けの日よけは風で飛ばないよう、確実に固定してください。
6.サーキュレーターで室温のムラを減らす
冷房中でも、部屋の広さや間取りによっては天井付近に暖かい空気が残り、室温にムラが生じます。
温度ムラを減らしたいときは、サーキュレーターをエアコンと向かい合わせに置き、床付近から斜め上の天井方向へ風を送る方法があります。また、離れた場所まで冷気を届けたい場合は、エアコンの風を背にする位置から、冷気を送りたい方向へ風を送ります。部屋の形や目的に応じて向きを調整しましょう。ダイキン工業「エアコンのしくみと電気代の関係」
体に強い風が当たり続けないようにしながら空気を循環させると、設定温度を必要以上に下げずに快適さを保ちやすくなります。
7.室外機の周りを片づける
室外機の吹き出し口の前に植木鉢や荷物などがあると、室内から運んだ熱を放出しにくくなり、冷房効率が低下することがあります。吹き出し口や吸い込み口をふさがず、周囲の風通しを確保しましょう。
直射日光が強く当たる場所では、室外機から1メートルほど離れた位置によしずなどを設置し、日陰をつくる方法もあります。ただし、室外機全体をカバーで囲ったり、吹き出し口をふさいだりすると逆効果です。ダイキン工業「室外機周辺環境の見直し」
製品ごとに必要な周囲の空間が異なるため、日よけを設置する際は取扱説明書や設置説明書も確認してください。
まずは手軽な節電対策から
7つ全部を一度に始める必要はありません。まずは次の4つを試してみましょう。
- 取扱説明書を確認してフィルターを掃除する
- 室外機の吹き出し口付近にある荷物や植木鉢を移動する
- サーキュレーターの位置と風向きを調整する
- 日差しが入る前にカーテンや日よけを使う
いずれも比較的取り組みやすい対策です。効果を確かめる場合は、電力会社のアプリや検針票で使用電力量を確認しましょう。前年同月との比較は、気温や在宅時間などの違いに左右されるため、電気料金だけでなく使用電力量も見ることが大切です。
涼しさを守りながら、無理なく節約を
夏の節約は、暑さに耐える根性比べではありません。屋内でも熱中症は起こるため、昼夜を問わず、室温が上がりすぎないようエアコンを適切に使用してください。エアコンの設定温度と実際の室温は同じとは限らないので、温湿度計で確認すると安心です。
月2,000円という金額は、特定の実験で得られた21.8%という削減率を、冷房関連の電気代が月9,000円のケースに当てはめた参考値です。実際には対策ごとの効果を単純に足すことはできず、毎月同じ金額を節約できるとは限りません。
まずはフィルター掃除など、できることをひとつから。体調と快適さを最優先にしながら、夏の消費電力を無理なく抑えていきましょう。
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